近状日誌

初めて自分でお迎えしたペット「ベーコン」が幸せに天国に行けたと確信した話

私が実家から出て、独立してすぐに人生で初めてペットを家族としてお迎えしました。

ジャンガリアンハムスターの「ベーコン」。めちゃめちゃ可愛い、元気な男の子でした。

やんちゃだけど賢い、最高のパートナーでした。

そんなベーコンさん。

ハムスターの寿命は2〜3年と言います。丁度、あと3ヶ月で2歳になるというところでした。

急にご飯を食べなくなったベーコンさん。

でも、いままでも2〜3日ご飯を食べなくなることがたまにあって、病院に行ったこともありますが、なんともなく元気で、気分的なものだと思っていました。

その私の飼い主としての考えは甘かったとこの後痛感します。

2〜3日後、急にベーコンさんが陶器のお家でうずくまっていました。

夜中に気づいたのですが、病院はタクシーでも行けるのですがひとまず、温めたり、砂糖水をあげたり…、少しでも元気になるのを待ちました。

すると、少し動くようになり、目も開きました。

タクシーで20分程で動物病院につくのですが、過去に飼っていたハムスター(昨年亡くなったロボロフスキーちゃん)は、逆に暑い夏に、タクシーに乗って行き病院に着く頃には既に息耐えていました。

気温の変化も、移動も、いつもの慣れたところから離れるのもハムスター にとってはかなりの大きなストレスで。

冬でさらに夜中であること、

これでは病院に着く頃には息絶えてしまうだろうと。

そして、少し元気になったベーコンさんを温め続け、夜中よりは少し回復した様子のベーコンさんを朝イチで動物病院へ行きました。

ハムスターなどの小動物を専門的に診てくれる先生や病院は少なく…、

いつも診てもらっている病院に電話するも…危篤な状態や危険な状態だと、「来てもらっても力になれません。」

と言われ…。

絶望していたところ、別の専門で診てくれるという病院を紹介され、直ぐにタクシーで向かいました。

すると、別の飼い主さんが待っていたにも関わらず、

ハムスターの様子を見た病院のナースさんが飛んできて、直ぐに先生へと繋いでくれました。

待っている方に謝罪と感謝を伝えると、快く「とんでもないです。時間に余裕がありますのでお気になさらないでくださいね。」と。

そして、なんと先生は外国の方でした。

(私は初めて外国の方の先生とお会いしました)

動物へ向ける視線は愛そのものをかんじました。

説明によると…。

寿命により、お腹にガスが溜まっている、と。

ガスを抜き、酸素のゲージに入れ、そのまま入院を。

という話でした。

入院、危篤な状態で入院。

もし、もしも命の終わりが近いのであれば、

病院で亡くなるよりは、自宅のいつもの寝床のほうがベーコンさんにとってもいいのでは、と頭をよぎり、

入院を承諾するか迷っていました。

「ゆっくり考えてください。それまで酸素のケージにいてれ様子を見ておきます。」とナースさんに優しい言葉をかけていただきました。

悩んでいる間に、先生から呼ばれ、

「心音が止まりました」と告げられました。

私はその場で号泣してしまいました。

先生は「天国に行っています。苦しまずに逝けて、良かったと思います。」と言葉を詰まらせながら伝えてくれました。

それでもその場から動けずに涙が止まりませんでした。

すると先生は「落ち着くまでもう少しここに、」と席を外し、私はベーコンさんと2人になりました。

泣き続ける私に、先生は白色のとても綺麗な花を一輪持ってきてベーコンさんに添えてくれました。

そして、

「力になれなくてごめんなさい。」

と小さな声で私に告げました。

私は先生のその言葉に、他人である私の家族に向けてくれた言葉に、

泣きじゃくりながら「とんでもないです、ありがとうございます。」とだけ、

頑張って言葉にして伝えました。

その後帰るときも、ナースさんがティッシュを持ってきてくれて、あたたかい言葉をかけてくれました。

以前、ハムスターを別の病院に連れて行った時は、着く頃には息を引き取っており、「間に合いませんでした」、と先生から話を受けたのですが…。

「私たちも悲しまなければいけない、」という

先生やナースの異様なマニュアル的な心のない雰囲気を感じて、その場では涙が出なかった経験がありました。

それからは動物が本当に好きで、きちんと相談できて納得できる先生の元でしかペットを診てもらっていません。

今回、紹介されて危篤のハムスターを診てもらったその動物病院では、初めていく場所だったので、少しの不安と少しの期待を持って向かっていましたが…、素晴らしい動物病院でした。

先生もナースさんも心から悲しんでくれているのがわかりました。

先生の「力になれなくてごめんなさい。」は、今まで見たどの映画よりも、ドラマよりも、悔しさを隠した申し訳なさが滲み出ていました。

こんな先生も、いるんだと、

素直にその場で悲しさを感じることが出来、涙が落ちました。

あの時、いつもの食欲が無くなってるやつだなーと思わず病院へ直ぐいけば。

移動にビビらず、夜中直ぐに病院へ向かっていれば。

病院に行かず、自宅の安心できる巣の中で最期を迎えられたら。

もっと良かったかもしれない。

そんなことをたくさん考えました。

迷って迷って出した決断でも、

いつも後から出てくるのは後悔です。

そんな私の後悔の涙を汲んだのであろう先生が、苦しまずに逝けて良かったと私に伝えてくれた時、

この先生に最期を診てもらえてよかったと心の底から思いました。

動物病院の先生というのは、動物を救うことがお仕事のはずだけど、私の心もどこか救われた気がしました。

それでも最善の選択ができるように、もっとペット

たちの勉強を常日頃からしておこうと決めました。

先生にも頼れない時、一瞬の選択が命を左右してしまう、その子にとって最善の選択ができるように。

私は自分の身から離れてしまうのが嫌なので、ハムスターはプランター葬を選んでいます。

明日、プランターでベーコンさんを埋葬をします。

大好きだった、ひまわりの種と、

お気に入りの陶器の寝床とあたたかい綿と、

先生のくれた一輪の白い花を添えて。